下がるのは年収
上がるのは可処分
地方転職は「年収が下がるから損」ではありません。住居費・通勤・車の3つを入れて計算し直すと、順位が変わります。
「実家の近くに戻りたい」。決断の前に、数字にできる部分だけ先に確定させます。
求人の母数を見る
最初にやるのは「数える」こと
希望する職種・年収帯で、その地域に何件の求人があるかを数えます。
・10件未満:条件を落とすか、職種を変える前提になります
・数十件:現実的。ただし選考が長期化します
・三桁:都市部と同じ進め方ができます
都市部との違いは「良い求人が少ない」ではなく「母数そのものが少ない」ことです。母数が少ないと、通過率が同じでも決まるまでの時間が延びます。
そして地方の求人は公開されていないことが多いのも特徴です。地元の企業は、求人サイトに出さず、人づて・地元の紹介会社・ハローワークで採るケースが少なくありません。探し方を変えないと、母数が実際より小さく見えます。
→ 関西で探す場合
年収の見方
地方の求人は、同じ職種でも提示額が下がることが多い。理由は地域の賃金水準と、企業の規模です。
比べるときは額面ではなく手取り、さらに手取りから固定費を引いた額で比べます。ここを飛ばすと「下がった」という印象だけが残ります。
・住居費:家賃・住宅ローン。ここが最大の差になります
・通勤:時間と交通費
・車:地方は1人1台が前提の地域があります。維持費は逆に増えることがあります
・教育費:塾・進学先の選択肢
生活コストで差し引く
住居費は下がるが、車が増える。この2つが地方転職の家計の核心です。
1台あたりの維持費(税・保険・車検・燃料・駐車場)は年間で相応の額になります。2台必要な地域なら、住居費の下げ幅を打ち消すことがあります。
だから、「その地域は車が何台必要か」を先に確認します。ここは求人票には書いていません。
地域と職種を伝えて、求人の総数を確認する
地方の求人は非公開のものが多く、母数が実際より小さく見えます。無料の面談で確認できます。
- 応募を前提としない情報収集としての面談もできます
- オンライン対応・無料
- 掲載内容は公式サイトの公表値です
地方転職の3つの型
難度がまったく違う
①同じ職種で、地方の企業へ。最も現実的。都市部の経験がそのまま評価されることが多い。
②リモート前提で、住む場所だけ変える。年収を維持できる可能性がある。ただし出社頻度の条件を書面で確認する。
③地方で職種も変える。難度が最も高い。→ 異業種転職の考え方
②は近年選択肢として増えましたが、「フルリモート可」が後から変わることがあります。転居を伴う場合、労働条件通知書に勤務地がどう書かれるかを必ず確認してください。
進め方
①在職中に始める。地方は選考期間が長くなりやすく、収入が途切れると条件を下げる方向にしか進めません。→ 在職中の進め方
②面接はオンラインで進め、最終だけ現地に行く。交通費と日程の負担が大きく変わります。
③家族の合意を、条件が固まる前に取る。配偶者の仕事、子の転校時期。内定後に揉めると、辞退か家庭の負担かの二択になります。
④戻りにくさを織り込む。一度地方に移ると、都市部に戻る転職は難度が上がります。3年後に都市部に戻る可能性があるなら、②の型を優先する。
一次情報の確認先
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